LED電球を前々から分解してみたいなぁと思っていたのですが、使っているLED電球を分解するわけにもいかず。
そう思っていたところ、その中のLED電球がひとつ壊れたので早速分解してみました。
そもそもなぜ分解したかったのかと言うと、回路の利用です。
電子工作する時に低電圧のACアダプター買うよりも、安いLED電球買って分解する方が安上がりだなぁと思ったからです。
いくつかのメーカーのLED電球を買って使っているのですが、 LED電球によっては完全にハメ殺しで分解できないものもあります。
その中で今回壊れたものは球側から分解できるのでラッキーでした。
写真がLED電球を分解した状態です。
部品構成は以下の通り。
・ LEDライト部分
・ 回路
・ ヒートシンク
・ ソケット接続端子
・ 留め金
これくらいですね。
ソケット接続端子はマイナスドライバーを隙間に入れて、こじればパカっと取れました。
センターの留め金も同じく細いマイナスドライバーでこじって外しています。
LEDが入っているところのドームは、このLED電球はどうやらボンド系で貼ってある様子です。
端に精密ドライバーを入れてみたらパカっと簡単に外れました。
逆に言えばドーム状のところをギュッと握ると簡単に取れてしまいそうなので、 普通に電球として使う場合の取り付けは、ドーム状の部分を持って回したりしない方が良さそうです。
よく見ると基板上にうっすらパターンが確認できます。
基盤と言うよりもむしろシートで、アルミ板に貼り付けてあり、 それをさらに土台にネジ止めしてあります。
その土台がヒートシンクに接続されます。
放熱の為でしょうね。
LED電球の回路部分は思っていたよりも多くの部品が載っています。
基本的には一般的な降圧・平滑回路のようで、 トランス、コンデンサー、キャパシタ、ダイオード、レギュレーターで構成されています。
ちなみに基盤上でパターンは確認できないタイプでした。
基盤のサイズは35mm×17mmです。
高さは表面・裏面の一番高いところで19mm。
これだけ小さいと、小物の内蔵電源としてなかなか良さそうです。
写真では外していますが、この回路全体を絶縁シートで覆っていました。
LED自体は普通のLEDじゃなく、高輝度の物でしょうね。
単価としてはそこそこしそうですが、 1個当たりで言えばヒートシンクが一番コストがかかってそうです。
そう思うと、この中の回路だけが300円とかで販売されていれば、 買う人も結構いそうな気がします。
LEDへの出力電圧を測ってみたらやっぱりきていませんでした。
LED電球と言えば長寿命をうたっているのですが、 それはあくまでLED自体の話で、 回路部分はこんな感じで壊れることもあるわけですね。
といっても何年も使ってましたが。
形はいびつになりますが、回路部分とライト部分は切り離してあるともっと長持ちしそうですね。
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